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設計から
製作、保全まで、
橋の一生に寄り添う
技術者になる。

横河ブリッジ

設計本部 東京設計第二部 設計課

2015年新卒入社
自然科学研究科環境デザイン学専攻

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CAREER

  • 2015年

    入社 大阪工場製作課配属

  • 2018年

    東京設計第一部設計第一課

  • 2022年

    設計本部 東京設計第二部 設計課

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「横河なら間違いない」

入社理由を教えてください。

高専在学中から橋梁の研究に取り組み、大学での研究テーマは、当時、社会資本の老朽化が話題になっていたことから、「橋梁の維持管理」を選びました。維持管理の観点で橋梁の研究をするほど、橋梁の保全はもちろん、橋梁を新しくつくる事業にも興味が湧いてきて、橋梁メーカーを志望するように。そんな中、研究室の教授から紹介されたのが横河ブリッジでした。話を伺うと、横河ブリッジは、鋼橋の専業メーカーで、設計から製作・架設・保全のすべてに携わることができ、橋の一生に寄り添った仕事ができるとのこと。これこそ私が希望する仕事だと感じ、また、その後も周りの多くの方々から「横河なら間違いない」と後押しされ、入社を決めました。

入社後、工場に配属された時はどう思われましたか?

元々は配属されるなら設計がいいと思っていました。というのも、設計ぐらいしか仕事のイメージが湧かなかったから。しかし、入社後の新入社員研修の中で配属先の選択肢が増えました。実際に鋼板を切断したり、溶接したりしながら、橋桁をつくる工場実習で製作部門も面白そうだなと思ったのです。自分が実習用の小さい橋桁をつくっている隣で、工場の方々が実物の大きな橋をつくっているのを見ながら、どうやって橋梁が出来上がっていくのか、もっと知りたくなったというのも大きかったですね。さらに設計の研修で図面を見せてもらっても、当時はどんな構造物になるか、正直、なところあまりイメージが湧かず……。まずは実物を見ながら勉強する方が、自分の頭にすっと入ってきそうだなと思っていたため、工場配属が決まった際には、私自身にとってベストな第一歩だと感じました。

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製作経験を活かして、
より良い設計を実現。

ファーストキャリアの大阪工場製作課で学んだことは何ですか?

橋梁の部材は一品一様であり、大量生産を行う工場とは違います。そこで製作課として重要な仕事になるのが、工場作業者の方々が効率的に、かつ間違いなくつくれるよう、事前に工事のポイントを整理して資料としてまとめることです。しかし、時には作業者の方から、「この資料通りではやりにくい」といった意見をいただくことも。そんなときはできるだけ作業者の方々と工場内で直接話しては資料づくりに反映してお互いに納得した上で作業する関係を築きました。毎日工場へ足を運び、作業者の方々と会話しながら、出来上がっていく部材を見ることで、橋梁製作への理解を深めることができました。約3年間で、日本全国の橋梁を担当し、時には一人で10件ほどの担当となることも。橋梁の規模が大きくなれば、工事の注意事項もどんどん増えてきて、製作課の仕事としての難易度が高くなり、また一緒に働く方も増えていきます。そうした中で楽しかったのは、大阪工場一体となってものづくりを行うという、その感覚でした。

その後、新設橋梁の設計を担う部署へ異動されたのですね。

製作課で仕事をしている中で、「なぜこの形状なのだろう」などと考えるようになって、設計の業務にも興味が湧いてきたため、異動希望を出したところ、その願いが叶いました。異動当初、自身の成長につながったのは、川に対して斜めに架かる橋梁を任されたこと。難しいのは、まっすぐに架かる橋と違って、斜角がつくと、橋軸方向の力が橋直方向に作用するなど、求められるものが多くなり、それに伴って構造が複雑化することでした。それは同時に工場でつくりにくい構造になるということでもありました。そこで活かすことができたのが、製作課で培った経験です。「こういうやり方であればつくれる」とアイデアを盛り込んで設計を進めていく中で、橋梁の設計について実践的に学びとることができました。

新設設計で印象に残っている案件を教えてください。

河川を跨ぐ3径間連続橋を担当した際、当初は中央径間を送り出し架設(※)し、側径間は一般的なトラッククレーンベント架設を予定していましたが、河川内で作業できない条件を考慮し、全径間送り出し架設に変更しました。そのために当初予定していたよりも大量の架設補強材の追加が必要となり、ほとんど一から設計をやり直すことになった時のことが印象に残っています。設計をやり直すことになれば、客先との協議、関連部署との調整などやるべきことは山積みに。そうした中でステークホルダーそれぞれの意見を聞いて集約し、落とし所を見つけることもまた、設計の重要な仕事なのだなと実感しました。図面を描けばいいだけではないのが、設計の仕事の難しいところであり、面白いところでもあります。部材形状を大きく変更する際に、構造物の性能を確保しつつ、製作可能な組立・溶接の手順を検討するプロセスでは、自分のこれまでの経験を活かすことができたと感じました。
※送出し架設工法:橋梁の下に鉄道や道路、河川などがあり、桁下にベント設備などの仮設構造物が設置できない場合や、トラッククレーンが侵入することができない場合に適用される工法のこと。桁上や隣接する作業ヤードで桁を組立、送り出し機能のついたジャッキを使用して、桁を所定の位置まで架け渡す。

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橋の長寿命化を目指して。

現在の仕事の内容を教えてください。

既設橋梁の保全設計を担う部署に所属し、現在は課長補佐として、部下の指導も行いつつ、腐食が進展した橋梁の補修や、将来の大規模地震に備えた耐震設備の設計などに取り組んでいます。仕事のスタートはまず現場を見に行くことから。「当初、懸念した通りの部分が傷んでいるな」、「他にも直すべきところがたくさんあるな」などと、橋梁の状態を直接見ることができることに面白さを感じています。新設橋梁の設計をしていた時に、架設後の橋梁の変化を予測はしていましたが、それが本当にそうなるのか、肌感覚レベルではわかりませんでした。それが今は、架設後、一定の期間を経過した橋梁を目の当たりにすることで、設計思想と実際の答え合わせができています。その中でどうすればこの橋梁を長く使えるだろうかと考えるようになり、また、新設設計時より一層、橋梁が置かれたロケーションや交差条件・周辺環境について考えが及ぶようになりました。この経験は今後、どこの部署に異動しても役立つのではないかと思っています。

これから挑戦してみたいことは何ですか?

保全設計は既設構造物を対象としているため、現地踏査を行い部材の実情把握を行うことが必須ですが、この作業には多大な労力を要します。今でもレーザースキャナやカメラ計測により、現地踏査の時間を減らす工夫をしていますが、さらに新技術の導入により効率化を図っていきたいと考えています。そうして削減した時間を使って、最も注力すべき保全設計業務に充てる時間を増やしていきたいのです。

今後のキャリアビジョンを教えてください。

横河ブリッジの強みは、真剣に橋に向き合う技術者集団であるということ。私もその一員として、今後もさらに力をつけていきたいと思っています。また、目の前にいる上司の課長は、プレイングマネージャーであり、部署の工事のほとんどすべてを把握しているという素晴らしい方。それは、私が目指す技術者像でもあります。

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