高いレベルの
環境を活かし、
さまざまな橋梁製作
の実力を磨く。
横河ブリッジ
生産本部 大阪工場 製作第一課
2019年新卒入社
工学研究科 都市系専攻


CAREER
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2019年
入社 生産本部 大阪工場 製作第一課配属
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2019年
ミャンマーへ赴任
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2020年
生産本部 大阪工場 製作第一課に帰任

Q&A動画公開中

橋梁メーカー
トップの環境で働きたい。
入社理由を教えてください。
学部生だった時に、授業で瀬戸大橋架設に関する記録ビデオを鑑賞し、橋梁づくりに魅せられました。何もないところにあれだけ巨大な構造物を造ることに驚き、ロマンを感じたのです。以来、橋梁架設への思いが膨らみ、大学院では迷わず橋梁工学研究室に所属。就職活動も最初から第一志望は橋梁メーカー、その中でも当社しか考えていませんでした。理由は橋梁メーカートップの会社で働きたいという思いと、工場見学で出会った先輩の話を聞いて、さすがトップ企業という納得感があったから。仕事内容の面白さ、職場の雰囲気の良さも強く印象に残ったため、迷わず当社だけにエントリーして入社しました。
生産本部を志望した理由は何ですか?
元々は橋梁設計をやりたいという思いがありました。しかし、入社後の研修で聞いた各部門の役割・業務内容や、先輩方の話から、実際の製作物を知らずに設計を始めるよりも、構造物の製作工程に精通した上で設計する方が自分にあっているとと感じ、生産本部を希望しました。実際は、それぞれの持ち場でトップレベルの技術力がある人ばかりで、高いレベルの人と仕事ができており、自分自身もスキルが磨かれている実感があります。


国内外の現場で腕を磨く。
配属後にいきなり海外勤務に携わったとか?
研修を終え、基本的な業務に携わり始めた矢先、ミャンマーの斜張橋(※1)の製作工場に半年間の赴任を告げられました。その役割は、日本人プロジェクトリーダーを補佐しながら、現地スタッフに橋梁製作を指導すること。経験の浅い私がなぜ? 最初は疑問と不安しかありませんでした。しかし結果的にはこの赴任が、先々必要なスキルを大いに磨く機会になったのです。まず製作指導をするには、作業手順やその意図に深い知見を持っていなければなりません。担当製作物は斜張橋架設に不可欠な役割を果たす主塔です。 “橋梁の要”となる構造物の製作に携わったことで、橋梁製作に関する基礎知識だけでなく、特殊な構造への対応方法や管理業務の経験を得ることができました。しかもその指示は不慣れな英語です。身振り手振りを交えた伝達になり、おかげでコミュニケーションスキルも大いに鍛えることができました。
帰国後からこれまでの仕事内容を教えてください。
さまざまな橋梁構造物の製作を担当しました。仕事の基本的な流れは、設計担当が起こした設計図から、デジタルエンジニアリング部が工場で製作する上で詳細な製作データを作成。そのデータに基づき工場は部材製作を行いますが、加えて私たちは製作する上での注意点や、組立手順を記載した「製造要領書」を作成し、データとともに工場に渡して製作過程や品質を管理します。そこで大切なのは、事前にデジタルエンジニアリング部、工場と連携を図り、製作時の重要なポイントを詳細に協議しておくこと。そうすることで正確な情報を関係部門同士で共有することができます。そして製作開始後も、製作現場と設計・デジタルエンジニアリング部の間に立ち、スムーズに製作工程が進むよう、各部門と連携を図る窓口を務めていくことが私たちの一連の仕事になります。
印象に残る橋やエピソードはありますか?
帰国後に担当した物件で一番印象に残っているのは、関西の大手私鉄路線に架設する立体交差のトラス橋(※2)です。トラス橋は、箱型にブロックを組み立てますが、箱の内側は密閉構造となるため、完成後は内側の溶接箇所を確認できません。そこで溶接箇所をその都度写真に記録しておく必要があり、工場との往復に苦労した記憶があります。また最後に工場で桁を繋いで仮組立した時はそのスケールに感動し、巨大な構造物が生み出される醍醐味も感じました。完成した橋の近くを電車で通り、大勢の方々の鉄道利用を支えるこの橋を見るたびに、担当できたことを誇らしく思い出します。


高いレベルの環境が成長を加速する。
現在携わっているプロジェクトについて教えてください。
京浜工業地区の中央に位置する川崎臨海部、その中の東扇島にかかる大規模な斜張橋のJV工事に2022年から参加しています。現状で東扇島につながる道が少ないため、交通量が増える見込みのこの地区で円滑な物流を確保するために必要な工事です。現在は主塔を建造している段階。斜張橋はミャンマーでも経験しましたが、構造は現場の実情に合わせるため、まさに一品一様です。今回も新しい構造形式や材料で主塔を組み立てるため、溶接箇所に問題が出ないか施工試験を実施。結果をお客さまと共有しながら製作プロセスを進めるのですが、試験を一から計画して管理するのは初めてなので、一から勉強しているところです。またJV工事は他の会社とも情報共有や連携の必要があり、各社のノウハウや現場力に触れる機会も多いので、新たな知見を獲得して自分の引き出しを増やすチャンスだと感じています。
製作に携わるやりがいは何でしょうか?
製作する橋梁が変わるたびに新たな課題や難題にぶつかりますが、私はその都度上司や先輩、工場の方々と積極的にコミュニケーションを取って、解決策を見出すようにしています。みなさんの知見やアドバイスによって問題が解決し、方針が定まった時には、やはりこの会社のレベルの高さを肌で感じます。この環境を最大限に活用し、そこで得た知識を自分のものとして消化することで、課題解決のスキルが身についていきます。自らのレベルアップを確実に実感できる手応えがあり、そのことにやりがいを感じています。
今後の挑戦したい目標を教えてください。
仕事の面では、業務の効率化に取り組んでいくことです。すでにアナログな書類はかなり削減し、デジタル化が進んでいますが、それを使いこなして工場などの製作現場に普及させるのは、私たち若手の役割。その推進に力を入れていきたいです。キャリアに関しては、工場の経験も6年目に入り、ある程度、橋梁製作の知識も引き出しも増えてきたと感じています。今後はそれを活かしながら設計や他の業務の経験を積み、知識の幅や視野を広げ、その中で、より責任ある立場にステップアップしていければと思います。幸い当社には、若手にも仕事をどんどん任せる風土があり、実際、今の大規模JVで関わる人の中でも一番年下は私です。若い時から責任ある工事に就く機会も多く、こうしたチャンスを活かして、自分の成長につなげていきたいと考えています。
(※1)斜張橋:主塔から斜めに張られた複数のケーブルで橋桁を吊り、支える構造の橋梁。
(※2)トラス橋:鉄道橋に多く見られる。鋼板を箱型断面に溶接して組み立てた桁を、支柱で支える方式の橋。全体を見ると支柱空間が三角に見えるものが多くあるのが特徴。
