最も安全かつ
経済的な方法で
橋梁の架設を検討する。
横河ブリッジ
計画本部 東京計画課 第一課
2021年新卒入社
都市環境学部 都市環境学科 都市基盤環境コース専攻


CAREER
-
2021年
入社 計画本部 東京計画課 第一課配属

きっかけはインターンシップ。
入社理由を教えてください。
当社との最初の出会いは、大学3年時に参加した大阪工場での2週間のインターンシップ。製作業務・設計業務について、1週間ずつカリキュラムを組んでいただいたため、毎日やることが違って充実感があり、その中で橋梁メーカーの業務内容を把握することができました。また、その間、先輩社員の方が付きっきりで丁寧に教えてくださり、時には雑談もしながら楽しく過ごせたことが印象に残りました。そして、このインターンシップがきっかけで橋梁に興味を持つようになり、大学4年時の研究室も橋梁研究室を選択しました。就職活動では、橋梁メーカー以外も視野に入れていましたが、最終的にはインターンシップで感じた会社の雰囲気の良さが決め手で、当社への入社を決めました。
入社後の新入社員研修・現場研修ではどんなことを学びましたか?
新入社員研修で各部署の業務内容説明を聞き、初めて現在所属している計画部門の仕事を知りました。それまではインターンシップで体験した設計と製作の2部門の知識しかなかったので、計画業務の重要性や面白さに興味を惹かれました。また、その後の3か月間に及ぶ現場研修では、保全と新設の両方の現場を体験。この時に実際の現場の作業内容を知ることができたことは、現在の計画業務で工程を組む際、大いに役立っています。現場を体験していなかったら、「この作業にはこれくらいの時間がかかる」という感覚がまったくわからなかったと思います。


一から計画を担当する責任。
現在の仕事内容を教えてください。
計画部門の役割を一言で言えば、「どのように橋を架けるかを考えること」。橋それぞれの橋梁形式や立地条件は千差万別で、その都度、最も安全かつ経済的な工法や設備を選択する必要があり、そこに私たち計画部門の力量が問われます。具体的には、横河ブリッジで工事を受注すると、まず設計部門で実際に橋桁を製作するための図面が起こされます。それと同時に、私たち計画部門は、現地調査を行った上で、部材をクレーンで吊り上げるための金具をはじめ、工事に必要な小物類の設計を行います。さらに、選択した工法によっては、完成時には力の作用しないはずの断面に一時的に大きな力が作用することもあるため、架設中に強度不足を起こして倒壊しないよう、部材の補強検討なども行います。それ以外にも架設方法や施工フローの検討、仮設備の設計なども行い、最終的に「施工計画書」にまとめます。そして工事が始まると、現場からの問い合わせ窓口となり、条件が変更になった場合の再検討など、バックアップを行います。
配属後、どのように仕事を覚えていったのですか?
初仕事は、先輩から引き継いだ石巻市の橋梁の工事でした。私が任された時には架設計画はある程度決まっていて、図面を書いたり、ベント(※)の計算をしたりと、基本的なことからスタート。ただ、この時は自分で考えてやるというより、先輩に教えてもらいながら仕事を進めていました。この間に、計画部門の仕事の流れを身につけることができたと思います。その後、2年目に初めて一から計画を担当したのは、茨城県の道路橋の工事。発注者と何度も打ち合わせを重ね、それと同時にどのような順番で仕事を進めていくか自分で考えながら、架設計画〜工事まで取り組んでいきました。クレーンベント工法というシンプルな工法ではあったものの、難しい技術課題をクリアする必要があるなど、苦労もありましたが、最初から最後まで発注者と密に連絡を取ることで信頼関係を築くことができたと感じられ、自分の自信につながりました。また、担当として最初から最後まで工事をやり遂げる責任の重さも実感しました。 ※ベント:クレーンによって架設していくクレーンベント工法において、橋体などを支持するため設ける仮の支柱のこと。


計画のエキスパートへ。
どのようなところに仕事のやりがい、面白さを感じますか?
計画部門に配属されてから4つの工事を担当しましたが、どの工事にも新しく触れる工種があり、選定した架設方法によって検討する項目も大きく違います。そのため、それぞれの工事に合わせて一つ一つ検討していくことに面白さを感じています。もちろん、その分、悩んだり、検討に時間がかかったりと一筋縄にはいきませんが、そうした苦労よりも自分の経験値が増えていくことに喜びを感じています。例えば、今携わっている工事では、「クレーンベント工法」よりも難易度の高い「送出し工法」を選定。この工法では、単純に仮設備の数が増えるだけでなく、架設時の強度計算や補強など多くの検討が必要になります。施工方法は、予め地組した桁の先端に手延機を設置し、自走台車を用いて、順次桁を橋軸方向に送り出して架設するというもの。そのため自走台車の編成を考えたり、送出しの各ステップをシミュレーションして解析したりも……。このように架設工法一つとっても、新たなチャレンジがたくさんあり、一人前の計画担当になるにはまだまだ経験が必要だと感じています。
今後の目標を教えてください。
とにかく今は、自分で手を動かして計算したり、図面を書いたりして、架設計画を考えるのが楽しくて仕方ありません。その延長線上で今後もさまざまな工事に携わって経験値を増やし、計画のエキスパートを目指していきたいと考えています。まだまだ自分ではどうやればいいか想像もできない技術や工法があるので、これからも目の前にクリアすべき壁は次々と出てくるはず。そんな時、社内の誰かに相談すると、「こういう解決策がある」と的確なアドバイスをもらえることが、当社で働く魅力の一つです。今後は、これまで先輩が私にいろいろと教えてくれたように、後輩に教えられる立場になれるよう、成長していきたいと思っています。
